スズメバチを刺激してしまったら
スズメバチとの出会いでいちばん危険なのは巣があることに気付かないまま近寄ってしまったり庭木の枝を切ったり荷物や道具を当てたりして蜂に刺激を与えてしまう場面です。とくに軒下や生け垣の中や物置のすき間や土の中など見つけにくい場所に巣があると人が先に近付いてしまいやすくなります。巣に触れたり揺らしたりした時は巣の中にいる多くのスズメバチが一斉に飛び出してくることがあります。羽音が急に大きくなる。顔の近くを旋回する。カチカチという警戒音が聞こえる。このような変化が出た時は危険が高まっている目安です。そのような時はどう行動するかが身を守るうえで大切になります。もし逃げられるのでしたらできるだけ遠くへ逃げましょう。スズメバチが追いかけてくる距離は種類や状況で差がありますが危険性の高いオオスズメバチでもおおむね100mほどといわれています。逃げる時は手を振り回したり大声を出したりせず少し身をかがめるようにしてその場から離れます。急な坂や障害物があって一気に遠くへ逃げられない時には巣から少しでも離れながら首から上を服やタオルなどで守り肌の露出を減らします。顔や首まわりは狙われやすいので特に注意が必要です。そして肌が出ている部分をできるだけ少なくして身を低く保ったまま少しずつ遠ざかっていきましょう。走れない状況でも立ち止まって蜂を払い続けるより安全な方向へ移動するほうが危険を減らしやすくなります。車や建物の中へ入れる場合は扉を閉めて避難する方法も有効です。
スズメバチにさされてしまったら
刺された時はあわてずにその場から離れて安全を確保したうえで以下の対処を行って下さい。巣の近くで応急手当を始めると再び刺されるおそれがありますのでまず蜂のいない場所へ移動することが大切です。●被害部位の洗浄
スズメバチに刺された場合は刺された部位を清潔な水でやさしく洗って下さい。汗や汚れが残っていると炎症が強く感じられることがあります。洗ったあとは清潔なタオルやガーゼで水分を取り消毒液や外用薬がある場合は使用方法を確認して処置します。強くこすったり爪で押したりすると腫れや痛みが悪化しやすいため避けたほうが安心です。
●氷や冷却シートの使用
刺された部位を冷やすと痛みや腫れを軽くしやすくなります。氷や保冷剤や冷却シートなどを布で包んで被害部位に当て20分程度を目安に冷やして下さい。冷やし続けると感覚が鈍くなりすぎることがありますので様子を見ながら行います。氷や保冷剤を直接肌に当てると凍傷の原因になることがあるため避けて下さい。
●鎮痛剤の使用
痛みが強い時は鎮痛剤の使用を考えることができます。ただし体調に異変がある時や薬の成分に不安がある時や過去に強いアレルギー反応を起こしたことがある場合は自己判断に頼らず医師や薬剤師へ相談することが大切です。腫れだけでなく全身に違和感が出ている時は薬を飲んで様子を見るだけで済ませないようにします。
●注意すべき症状の確認
スズメバチに刺された場合は重い症状を起こすことがあります。呼吸がしづらい。声がかすれる。意識がぼんやりする。強い吐き気がある。全身にじんましんやかゆみが広がる。このような症状が見られた場合は直ちに医師の診察を受ける必要があります。刺された場所だけの痛みや腫れと思っていても時間差で症状が強く出ることがありますのでしばらくは体調の変化を注意して見て下さい。
またスズメバチによるアナフィラキシーショックと呼ばれる強いアレルギー反応が起こることがあります。この場合は救急車を呼び医療機関での治療が必要です。過去に蜂に刺されたことがある方や体質に不安のある方は症状が軽く見えても早めに受診を考えるほうが安心です。複数箇所を刺された時や小さなお子様や高齢の方が刺された時も同様に注意が必要です。
京都府でスズメバチが特に多く目撃されている場所や被害状況
京都府ではスズメバチの生息地や目撃される場所は広い範囲にわたっています。山林や森林地帯で見つかる印象が強いものの市街地や住宅地や農村部でも巣が作られることがあります。人の生活圏に近い場所でも軒下や庭木の中や空き家の周辺や物置の裏など条件がそろうと営巣しやすくなります。春は巣作りの始まりに気付きにくく夏から秋にかけて巣が大きくなると蜂の数も増えて被害につながりやすくなります。
具体的な場所としては以下のような環境でスズメバチの目撃が多いとされています。
・山岳地帯:京都府には多くの山があり山岳地帯ではスズメバチの巣が見つかることがあります。森林や林道周辺や沢沿いなど自然環境が豊かな場所では樹木の枝だけでなく土の中や切り株の周辺に巣が作られることもあります。草刈りや登山や伐採の作業中に知らずに接近してしまうこともあるため羽音や警戒飛行に気付いた時はすぐに離れることが大切です。
・農村地帯:農地や果樹園の周辺ではスズメバチが樹液や果実や小昆虫を求めて集まることがあります。秋になると熟した果実のにおいにも寄りやすく作業中に近くを飛ぶ姿が目立つことがあります。納屋や資材置き場のすき間に巣が作られている場合もあり収穫や片付けの際に手を入れて初めて気付く例もあります。
・住宅地:住宅地でもスズメバチは屋根裏や物置や庭木や室外機まわりなどに巣を作ることがあります。春から夏の早い段階では小さな巣で見落としやすいのですが人の出入りが多い玄関やベランダや駐車場の近くに作られると日常生活への影響が大きくなります。同じ場所を何匹も出入りしている時や顔の高さを横切る飛び方が増えた時は巣が近い目安になります。
被害状況としてはスズメバチの攻撃による刺傷や巣への接近による危険が報告されています。単独で飛んでいる蜂に遭遇するだけなら距離を取ることで避けられることもありますが巣が近くにある場合は集団で攻撃されることがあります。剪定作業や草刈りや外壁の点検や荷物の出し入れなど日常の動きが刺激になることもあります。スズメバチの存在に注意し巣や巣の近くには近づかないことが重要です。とくに巣の存在が疑われる場所で威嚇音がする時や短時間で何匹も見かける時や手の届かない場所へ出入りしている時は自分で対処しようとせず専門の業者へ調査や駆除を依頼することが望ましい対応です。
