チャイロスズメバチの見分け方
巣の特徴を見分けることでどの種類の蜂か判別することができますがチャイロスズメバチは別種の蜂の巣を乗っ取って巣にしてしまいますので駆除してみたら実はチャイロスズメバチであったというくらい判断が難しい蜂です。現場では巣の外観だけで早い段階に断定することが難しく働き蜂の動きや巣のまわりにいる蜂の色まで見て考える必要があります。巣の近くを飛ぶ蜂に茶色が強く見える個体が混じっていてしかも別の種類と思われる蜂も同じ場所へ出入りしている時は注意が必要です。一般的なスズメバチの巣なら同じ種類の蜂がまとまって活動していることが多いですがチャイロスズメバチではその前提が当てはまらないことがあります。家の軒下や物置の屋根まわりや樹木の枝先などで巣を見つけた時に色の違う蜂が同じ巣の近くに見えるならその時点で無理に近づかず駆除の相談を考える目安になります。チャイロスズメバチを見分ける時には「同じ巣に2種類の蜂が共生している」という点がポイントで茶色の蜂が共生していたらチャイロスズメバチの可能性が非常に高いです。チャイロスズメバチか判定するかは1つの巣に別種が共生しているかどうかを見分けることで判定することができます。出入りする蜂を遠くから見た時に黄色っぽい蜂と茶色の蜂が混じるように見えるなら独特の状況といえます。チャイロスズメバチは別種の蜂の巣を乗っ取り巣に元々いた蜂が死ぬまで共存状態になっている時期があります。そのため巣だけを見ても元の巣の特徴が残っていて判断しにくいことがあります。チャイロスズメバチが共生しているかどうかは個体の色や模様で簡単に見分けることとが以下の通りできます。全身が茶色でボディだけ黒い蜂を見かけたらチャイロスズメバチの可能性が高いといえるでしょう。またシマ模様が見られない点もチャイロスズメバチの独特の特徴でもあります。腹部のはっきりした黄色帯が目立ちにくく全体として落ち着いた茶色に見えるため慌てて見た時は別の蜂と勘違いしやすい種類です。チャイロスズメバチはスズメバチ科の中でも平均的なサイズなので大きさで判別することが困難です。オオスズメバチと比べれば見分けは付きますがキイロスズメバチやモンスズメバチの大きさは約2.5cm前後でチャイロスズメバチと相対して大きさで見極めることができません。また飛んでいたら見極めることが困難で判別はパッと見でできません。現実には飛行中の一瞬で種類まで断定するのは難しく壁の隙間や軒の端に吸い込まれるように飛ぶ様子だけでは判定材料が足りません。巣の近くで色の異なる蜂が同時に見えるかどうかや同じ場所へ交互に入るかどうかを遠巻きに観察することが重要です。物干し場や勝手口の近くでこうした動きがある時は洗濯物の出し入れやごみ出しの時に接触しやすくなるため早めの相談が役立ちます。庭木の中や戸袋の近くなど視線が届きにくい場所でも同じような状況が起こることがあり蜂が少数しか見えない時でも巣の内部では活動が進んでいる場合があります。
チャイロスズメバチに刺されてしまったら
刺された直後はあわててその場にとどまらずまず蜂から離れることが大切です。巣の近くで刺された時は1匹だけでなく周囲に別の蜂がいるおそれがあり立ち止まって患部を見続けると再度刺される危険があります。チャイロスズメバチに刺された場合は以下のように対処しましょう。周囲に巣がありそうな時や同じ方向から蜂が飛んで来る時は安全な屋内や車内などへ移動して落ち着いて対応する流れが重要です。患部を洗浄する:刺された場合には速やかに刺された部位を流水で洗い流し清潔にしましょう。汗や汚れが付いたままだと刺激になりやすいため水でやさしく流して触りすぎないことが大切です。屋外で水道が近くにない時は無理に探し回らず安全を確保してから洗浄できる場所へ移動します。
患部に冷やす:冷たいシャワーを浴びたりアイスパックを患部に当てたりして痛みや腫れを和らげましょう。冷やす時は長時間強く当て続けず布越しにあてるなど皮膚への負担にも気をつけます。強い痛みが続く場合でもこすったり揉んだりすると腫れが広がることがあるため静かに冷却することが向いています。
症状が重い場合には早急に医療機関を受診する:チャイロスズメバチの刺傷にはアナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こす場合があります。そのため息苦しさや顔の腫れやめまいや吐き気などの症状が現れた場合にはすぐに救急車を呼び医療機関を受診しましょう。刺された場所の痛みだけでなく全身のだるさや動悸や声のかすれが出る場合も注意が必要です。短い時間で症状が変わることもあるため様子見を長く続けないことが重要です。
自己判断で治療しない:市販の薬などを自己判断で使用することは避け医師の指示に従って治療を受けるようにしましょう。過去に軽かったから今回も大丈夫と考えるのは危険です。以前より強い反応が出ることもあり服用中の薬や持病によって注意点が変わる場合もあります。
チャイロスズメバチに刺された場合は刺された部位を冷やしたり早めに医療機関を受診することが重要です。またチャイロスズメバチに刺されないようにするためには適切な防虫対策を行うことが大切です。巣を見つけた時は近寄って種類を確かめようとせず帽子や長袖だけで対処できると考えない方が安全です。家の出入口や窓の近くで蜂を見かける回数が増えた時や庭木の同じ場所へ出入りする時や戸袋や換気口の近くで羽音が続く時は害虫駆除業者へ相談する目安になります。特に別種らしい蜂が同じ巣に見える場合は判断が難しいため無理な確認や自力の撤去は避けた方がよいでしょう。
チャイロスズメバチに刺されてアレルギー症を発症してしまったら
刺された後に全身症状が出た時は通常の腫れや痛みとは分けて考える必要があります。チャイロスズメバチに刺されてアレルギー症状が現れた場合は以下のような応急処置を行い速やかに医療機関の受診をおすすめします。症状が軽く見えても途中で強くなることがあるため一人で抱え込まず周囲に助けを求めることも大切です。
●適切な場所で安全を確保する:蜂に刺された場所から遠く離れ安全な場所に移動します。他の蜂からの攻撃を避けるためできるだけ静かに行動しましょう。巣の近くで手を振ったり走り回ったりすると蜂を刺激することがあるため慌てず距離を取ることが重要です。庭や通路で刺された場合は家の中や車の中など閉じられる場所へ移ると再接触を避けやすくなります。
●刺された箇所を冷やす:刺された部位を冷やすことで腫れや痛みを和らげることができます。氷や冷水で冷却し腫れを抑えます。冷却中も息苦しさや顔色の変化や意識のぼんやり感がないかを見ておくことが大切です。腫れが急に広がる時や複数箇所を刺された時はより慎重な観察が必要になります。
●抗ヒスタミン剤の服用:アレルギー反応を軽減するために一般的な抗ヒスタミン剤の服用が有効な場合があります。ただし使用前に医師の指示や適切な用量を確認して下さい。自己判断で種類や量を増やすのではなく過去に処方された薬がある場合でも利用方法を確認する姿勢が大切です。意識がはっきりしない時や呼吸が苦しい時は服用の判断より救急対応を優先します。
●症状の経過を観察する:症状が軽度であれば自己処理で十分対応できる場合もあります。しかし症状が重篤である場合やアナフィラキシーショックの疑いがある場合はすぐに救急医療を受ける必要があります。じんましんが全身へ広がる時や唇やまぶたの腫れが進む時や気分が急に悪くなる時は危険なサインと考えます。近くにいる人は会話ができるか立っていられるかも確認すると状態把握に役立ちます。
重要な点としてアレルギー症状を経験したことがある場合や重篤な症状が出た場合は専門医による診断と適切な治療が必要です。アナフィラキシーショックは命に関わる状態であり迅速な対応が重要です。そのため蜂に刺された後にアレルギー症状が出た場合は迷わず医療機関を受診することをお勧めします。あわせて刺された場所の近くに巣があるかどうかも無理のない範囲で確認し家族や近隣の方が同じ場所へ近づかないよう知らせておくと二次被害の予防につながります。チャイロスズメバチは見分けが難しく別種の蜂と同じ巣に見えることもあるため種類の判断に迷う時ほど現場へ近づかず専門の害虫駆除業者へ相談することが安全です。巣の場所が玄関まわりや通路や水道メーター付近や屋外設備の近くであれば日常生活で接触しやすいため早めの対応が安心につながります。
