ミツバチの被害を防ぐ
テレビCMなどで養蜂箱から板状の巣板を引き上げ蜂蜜が付着した面を見せる場面をご覧になったことがある方も多いと思います。ミツバチの巣は垂直方向へいくつもの巣板が並ぶ形で作られ外側を厚く覆う殻を持たない点が特徴です。巣の規模は環境によって大きくなり大きいものでは1mほどに達することもあり蜂蜜や幼虫が増えるにつれて色合いが黄色っぽく見えてくることがあります。集められた蜂蜜は精製され市販されるなど人の生活にも役立ち受粉にも関わるため本来は益虫と見られる面があります。ところが民家へ営巣すると事情は変わります。軒下や天井裏や壁の隙間に巣を作られると生活動線の近くで蜂が出入りするようになり洗濯物の出し入れや窓の開閉や点検作業のたびに不安が生じます。ミツバチはスズメバチのような外壁を作らず風雨や外敵を避けやすい場所を選ぶため天井裏や軒下や家屋の隙間や樹洞など気密性の高い場所へ入り込みやすい傾向があります。そのため外から巣の全体が見えにくく気づいた時には蜂の数が増えていることも少なくありません。こうした場所の巣は見える部分だけを取っても内部に巣板や蜜が残ることがあり自分で完全に処理することが難しい場合があります。蜂の巣の駆除を考える時は蜂だけでなく巣材や蜜や建物内部の汚れまで見ておく必要があるため無理をせず専門業者へ相談する判断が安心につながります。蜂の巣の駆除には刺される危険だけでなく建物へ傷を付けてしまう危険も伴います。自分で駆除しようとして天井材や外壁材を壊してしまったり巣の位置を見失って蜂を散らしてしまったりすると被害が広がることがあります。家族や近隣住民が知らないまま近づいてしまえば二次的なトラブルにもつながります。巣を取り除いたつもりでも内部に巣板や幼虫や蜜が残っていると別の虫を呼び寄せたり同じ場所へ再び群れが集まったりするおそれもあります。特に壁の内部や屋根裏の巣は見えている範囲だけで判断しにくく自力対応で長引くこともあるため早い段階で状況を見極めることが大切です。
京都府のミツバチ被害
京都府では農地や公園や神社仏閣の境内など人が集まりやすい場所でミツバチに関する相談が出ることがあります。果樹園や農作物の花の周辺に多数集まると作業をする人が蜂を気にしながら動くことになり管理や収穫の場面で支障が出る場合があります。住宅地に近い場所では通学や散歩の動線と重なることで刺傷への不安が大きくなります。また養蜂家の方々の養蜂場でも群れの移動や集まり方によって管理上の問題が起こることがあります。ミツバチは受粉を担う重要な昆虫の一つですが建物や生活空間へ近づき過ぎると人の安全や農作物の管理へ影響を及ぼすことがあります。現場では益虫であることと生活被害が出ていることを切り分けて考え場所に応じた対応を取ることが求められます。蜂の駆除を行う業者は蜂の種類や巣の大きさや営巣場所を見極めた上でもっとも安全な方法を選んで作業します。目に見える蜂の数だけで判断せず巣が壁内へ続いていないか出入口が複数ないか周囲に人の往来がないかも確認しながら進めるため危険を抑えやすくなります。駆除後も巣の残りや蜜の付着や再び入り込みやすい隙間を点検し同じ場所へ営巣しにくくする対策まで考えることができます。そのため建物内にミツバチが入り込んだ時は早い段階で業者へ依頼した方が結果として被害を小さくしやすくなります。
ミツバチが建物に巣をつくる場所や防衛本能について
建物の中で営巣場所として選ばれやすいのは暗さがあり風雨を避けやすく外敵が入りにくい場所です。人の目が届きにくいだけでなく温度変化が比較的穏やかな空間は群れにとって落ち着きやすく小さな隙間が出入口として使われることもあります。下記のような場所では蜂の姿が少し見えるだけでも内部に巣が広がっていることがあるため見かけた時は近づき過ぎず出入りの向きを観察することが大切です。
・屋根裏:屋根裏は暗く静かで雨を避けやすいためミツバチが巣を作る場所として選びやすい空間です。換気口や破風板のすき間や老朽化した部分から侵入し内部で巣板を広げることがあります。天井裏に営巣すると外から見えるのは数匹の出入りだけでも中では群れが大きくなっていることがあり照明の交換や点検口を開けた時に一気に蜂が現れる危険があります。室内で甘いにおいがする時や天井付近で羽音が続く時も注意が必要です。
・壁の内部:建物の壁の内部もミツバチが入り込みやすい場所です。外壁の小さな穴や配管まわりの隙間や換気設備の継ぎ目などから出入りし壁の中に巣を構築することがあります。壁内に巣ができると外から巣が見えないため発見が遅れやすく窓まわりやサッシの近くで蜂の往来が続いて初めて気づくこともあります。壁の中に蜜がたまるとしみやにおいの原因になる場合もあり見えている蜂だけを駆除しても根本的な解決にならないことがあります。
・屋外の物置や樹木:屋外の物置や樹木の近くも営巣場所になりやすい場所です。物置の内部は暗く静かで人の出入りが少ない時期があるため群れが落ち着いて広がりやすくなります。樹木では枝の込み合った部分やうろのような空間が利用されることがあります。物置の扉を開けた時や剪定のため枝に近づいた時に蜂が急に舞い上がることがあり作業中の事故につながることもあります。普段より蜂の数が多いと感じた時は周囲を探し回るより一度離れて位置を見極める方が安全です。
巣の近くでは仲間や巣を守る行動が強まり人が思う以上に敏感な反応を見せます。ミツバチはおとなしい印象を持たれやすいものの巣へ接近した時や振動を与えた時には防衛本能が働き集団で対応することがあります。建物に巣がある場合は掃除や修理や開閉作業など日常の動きが刺激になることもあるため蜂の行動を知っておくことが重要です。
・威嚇行動:巣の近くへ入ると顔の前を飛ぶ回数が増えたり頭の周囲をまとわりつくように飛んだりすることがあります。これはすぐに刺す前段階の警告として見られる行動でそのまま近づくと危険が高まります。羽音が急に大きくなった時や一定の場所を出入りする蜂がこちらへ向きを変えた時は静かにその場を離れることが大切です。手で払ったり大声を出したりすると刺激になることがあります。
・集団防衛:一匹だけでなく複数のミツバチがまとまって飛び出してくるのは巣を守るための集団行動です。巣の周囲で振動や衝撃があると一斉に反応し短時間で周囲の危険が高まります。脚立作業や屋根作業や物置の片付け中に起こると逃げ場を失いやすいため特に注意が必要です。群れが飛び回り始めた時はその場で対抗せず頭と顔を守りながら建物の中や車内などへ退避して落ち着くのを待つ判断が重要になります。
・刺す行動:ミツバチは追い詰められた時の防御手段として刺すことがあります。刺した後には針が皮膚に残ることがあり痛みや腫れが続く場合があります。体質によっては強いアレルギー反応が出ることもあるため息苦しさやじんましんや気分不良があれば早めに医療機関へ相談する必要があります。一匹に刺されただけでも過去に反応が出たことがある人は軽く考えない方が安全です。
建物にミツバチの巣がある場合は巣を見つけても棒でつついたり殺虫剤をむやみに使ったりせずまず人の出入りを減らして静かに距離を取ることが大切です。出入口が分かる時は近寄らないよう周囲へ知らせ小さな子どもや高齢者やペットが近づかないように配慮します。屋根裏や壁内や高所の巣は自分で処理しようとすると蜂を散らすだけでなく建物の補修も必要になることがあるため相談の目安になります。蜂が同じ場所へ何匹も出入りしている時や室内側で羽音が続く時や蜜のにおいがする時は被害が進んでいる可能性があります。生活空間の安全を保つためにも早めに状況を見極めて害虫駆除業者や関係機関へ相談することが望まれます。
